パーソナルファイナンスを学ぶ

vol.16 ~円高と円安について~

パーソナルファイナンスを学ぶ
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~円高と円安について~

私たちの暮らしはグローバル化され、海外から来たものに囲まれています。輸入や輸出には通貨の取引が必要になりますが、通貨の価格はどのように影響するのでしょうか。
円高とは、日本円が外貨に対して価値が上がることをいいます。一方、円安は、日本円が外貨に対して価値が下がることをいいます。
例えば、円高はアメリカのドルに対して1米ドル=100円だった価格から、1米ドル=80円になるような状況です。円を1米ドルに両替しようとすると、1米ドル=100円のときより20円少なくてすみますね。

◆円高で家計が受ける影響は?
日本が円高になると、輸入をする企業が恩恵を受けます。そのかわりに、輸出をする企業は恩恵を受けられません。どういうことなのでしょうか。
円高では輸入時の仕入価格が抑えられるため、ブランド品や輸入食品などが安く買えるようになります。また、加工用の石油や鉄鉱石、小麦、トウモロコシなど海外から輸入している原材料も安くなるため、市場の物価全体が下がっていきます。デパートやスーパー等では「円高還元セール」の広告を目にするようになるのはこのためです。
一方、車や半導体などの海外に輸出している企業は、円高になると販売価格は変わらなくても円に換算した売上げは減ってしまいます。会社の業績は大きな打撃を受けるので、企業で働く人の給料やボーナスにも影響してくる場合があります。輸出企業は円安のほうが恩恵を受けられます。

◆日本から見た円高・円安の影響

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※「○」は恩恵あり、「×」はなし
※買い物は、国内ですぐ場合
※海外旅行は、国内から海外へ旅行する場合

 

◆為替は様々な要因で変動します
実は、為替が変動するには理由があります。例えば、各国の金融政策、企業業績、政権交代、天災、または要人発言など様々な要因があります。明日はどうなるのか、先の動きを予想するのはとても難しいものです。朝起きたら為替が動いていた、というケースもあり得るかもしれませんね。日本でも過去の大きな出来事では為替は大きく動きました。
また、国内の観光事業にも目を向けてみましょう。あと4年に迫る東京オリンピックのときはどうなっているしょうか。私たちにとって円高は海外で消費する場面ではお得になりますが、訪日客にとって嬉しいのは円安のときになります。その理由は、円高では外貨から交換できる円が少なくなるからです。円安は外貨から交換できる円が多くなりますから日本へ来る魅力が増すという訳ですね。このような諸国の事情により為替は変動します。さて、2020年の為替はどうなっているでしょうか。

経済発展の源は、家計からの支出(消費)に支えられています。「円高」「円安」のそれぞれの特徴を理解して、買い物や海外旅行などの計画に活かせたらうれしいですね。
「1ドル100円のときのハンバーガーの値段は、いつでも100円とは限らない」と意識してみると、ハンバーガーから世界経済を見渡せるかもしれません。そうして、為替の動きを見ていくと、ニュースや社会学習がより身近に感じられるのではないでしょうか。

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