パーソナルファイナンスを学ぶ

vol.17 ~普通預金と外貨預金の違い~

銀行は、私たちが生活をするうえでなくてはならないものですね。銀行では多くの金融商品扱っていますが、そのなかでも預金には普通預金や定期預金のほかに外貨で預金ができる「外貨預金」があります。外貨預金は、日本円をアメリカの通貨である「米ドル」やヨーロッパの「ユーロ」など外国の通貨で預金するものです。馴染みのある普通預金や定期預金とは、どこが違うのでしょう?

◆普通預金と外貨預金の違いは3つです
外貨預金は、銀行で扱っている預金の一つですので、窓口で取り扱っており、通帳も発行されます。預金する通貨が外貨という点が大きな違いになります。では具体的に、外貨預金の特徴ともいえる3つの違う点をご紹介しますね。

(1) 預入・払戻時に、為替レートが影響します
普通預金は、1,000円を「預入」すると通帳に1,000円と円表示で記載されますね。また、払戻の際は、ATM利用時の手数料を考慮しなければ、当初預金した金額を払い戻すことができます。
一方、外貨預金はどうなのかというと、「為替レート」という外貨の取引価格があり、2国間の通貨を両替するときに反映されます。為替レートは、常に変動していて為替相場ともいいます。つまり、預入・払戻のときには為替の影響を受けて金額が変わります。

もう少し詳しくお話ししましょう。

外貨預金の取引は、円貨→外貨に両替する際の「TTS(対顧客電信売相場)」と、外貨→円貨に両替する際の「TTB(対顧客電信買相場)」を用います。価格は、次の例の通りそれぞれ異なります。
※売相場・買相場は、銀行を基準に考えられています。(売相場は顧客に通貨を売る(SELL)、買相場は顧客から買う(BUY)という銀行の立場です。)

例)
米ドル(1USD) 円貨→外貨(TTS)101円/外貨→円貨(TTB)99円
※TTSとTTBの間には仲値(ここでは100円とします)があり、TTSは仲値+1円=101円、TTBは仲値-1円=99円で表示されます。

日本円(以下、円)から米ドルに両替するときはTTSの為替レートを、米ドルから円に両替するときはTTBを用いるのが一般的です。TTSレートとTTBの差は次に触れる「為替手数料」に相当します。

(2) 為替手数料がかかります
円を米ドルなどの外貨に両替するときは「為替手数料」がかかります。これは、銀行などに支払う手数料で、預入と払戻の際の往復にかかります。利用する銀行や外貨の種類によってかかる手数料が違ってきます。現在、円を1米ドルに両替するときの片道の為替手数料は0.15円~1円です。
※平成28年7月現在のネット専業銀行、大手都市銀行の為替手数料調べ。
※外貨現金を外貨預金に預入する場合でも手数料がかかります。

(3) 預金保険制度の対象ではありません
預金保険制度は、万一、銀行が破たんした際にその銀行へ預けている預金の元本1,000万円とその利息等を保護する制度です。普通預金は保護の対象になりますが、外貨預金は対象にはなりません。

●普通預金と外貨普通預金の比較

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※預金保険制度とは、金融機関が破たんした際に、その金融機関に預けている預金、元本1,000万円とその利息等を保護する制度
※為替リスクとは、為替変動そのもの及び外貨から両替する際に生じる差損益のこと

外貨預金についてお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか。外貨預金は、為替の影響をうけるため元本を下回ってしまうケースも考えられます。そのようなときは、外貨預金を無理に円に両替せずに、外貨で持ち続けることもできます。海外旅行やお子様の留学資金として使おうかな、くらいの気長な気持ちを持つことも大切です。まずは、余裕資金から少しずつ始められると安心ですね。
外貨に触れるようになると、TVのニュースや新聞の国際面にも興味を持てるようになります。外貨を通じてその国の経済や出来事を身近に感じられるようになれるといいですね。

※本文は、経済等を学ぶ目的として、金融商品についての基本的な情報を記載しています。

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