パーソナルファイナンスを学ぶ

vol.24 ~マネーリテラシーを育む本 3選~

読書の秋。どんな本を読もうかワクワクしますね。書店でもブックフェアなどイベントも目白押しです。そこでお金に関する教養を身につけられる本を親子で読んでみませんか?
今回は、お金やその使い方、それを取り巻く経済などについて考え・学べる本をご紹介します。小・中学生のお子さまと保護者の皆さまにおすすめの本3選です。

◆本から学べるマネーリテラシー
マネーリテラシーはいくつかに分けることができますが、ここでは中学生までに身につけたい「家計管理」「生活設計」「金融知識・金融経済」について学べるように構成しています。
生活のスキルとして、安心で豊かな生活を実現するために自立できる力をつけるためのヒントを見つけることができます。

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※参考:習得したいことのついては「生活スキルとして最低限身に付けるべき金融リテラシー/(金融広報中央委員会)」を参考にしています。

★小学校低学年から
「かあさんのいす/ベラ・B・ウィリアムズ/作・絵・佐野洋子/訳」
わたしとかあさんとおばあちゃんの3人暮らし。食堂で働くかあさんは、仕事から帰ってくると「びん」にお金を入れ、わたしもかあさんの食堂で仕事を手伝ってお金をもらうと必ず半分を「びん」に入れます。その1年前、火事で何もかも焼けてしまいます。食べ物や食器など近所の人たちがたくさんの物をくれて助けてくれますが、ゆったりできる大きなイスがありませんでした。3人は、バラの模様がついた大きな綺麗なイスを買うために「びん」にお金をコツコツ貯めるのです。最後には「びん」いっぱいにお金が貯まって、理想のいすを手に入れていすに座る幸せな3人が描かれています。絵本を通じて、お手伝いの経験から働いてお金が得られること、欲しい商品を選んでその目標のためにお金を貯めて買うという「お金本来の使い方」について学ぶことができます。

★小学校高学年から
「歯みがきつくって億万長者/ジーン・メリル/作・岡本さゆり/訳・平野恵理子/絵」
12歳の天才的なアイディア少年ルーファスが、手作りの歯みがきをつくって億万長者になるユーモラスなストーリー。歯みがきを作るお手伝いをしてくれた友だちにバイト料のかわりに会社の株式をあげ、年度末に配当金をわたす「株式市場ゲーム」の話から株式会社のしくみを理解できます。また、ビジネスパートナーのケイトが倒産した会社の売りつくし大セールで材料のチューブを間違って大量購入してしまうことから話はさらに展開していきます。大量生産する為に工場を必要と考えたルーファスは銀行にお金の融資をお願いしに行くのですが子どもという理由で断られます。そこからへクターさんに銀行に融資を受けてもらい、それを自分に投資して欲しいとお願いする事業への投資法から、1本の歯みがきに価格がつくまでの理由がわかるはなしです。読みすすむだけで経済について楽しく学ぶことができます。

★中学生から
「14歳からのお金の話/池上 彰 著」
世の中にお金がない時代だった物々交換の話から始まります。交換の仲立ちをするために「お金」ができたというお金の成り立ちやそこから発展していく金融・経済についてわかりやすく書かれています。大人が読んでも十分手ごたえを感じるまさに学び直しができるお金の参考書ともいえそうです。
具体的には「貯蓄と投資の違い」に触れ社債や投資信託などの金融商品や、インフレ・デフレ、円高・円安、税金のしくみ、社会保険制度、格差社会までにもおよび、最後は「何のために働くのか」について触れています。子どもの目線で仕事について考えるきっかけになりそうです。子どもに伝えたかった金融・経済がこの本一冊で理解できるわかりやすい良書です。

子どもたちがマネーリテラシーを身につけることができると、その成長過程でさまざまな気づきを得ることができます。また、将来にはその学びを社会に還元・貢献してくれるかもしれません。この秋にはちょっと目線を変えて、本選びをしてみてはいかがでしょうか。

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