パーソナルファイナンスを学ぶ

vol.26 ~家族と暮らしを守る自転車保険~

今や、1人に一台ずつ持っている世帯も珍しくない自転車。その自転車保険を扱う保険会社も近年増えてきています。自転車は外出や買い物、通学・通勤までよく利用しますし、万一事故の際には本人も相手も大きなダメージを受けてしまいます。その場合、賠償額が数千万円になることもあります。
そこで、今回は、お子さまに話しておきたい自転車のルールや家族を守る自転車保険についてご紹介します。

■安全に楽しむための基本ルール
自転車走行は、車道の右側、左側、歩道など、あらゆる場所で見かけます。あらためて交通ルールやマナーについて確認していきましょう。
道路交通法上、自転車は車の仲間で「軽車両」と定義されています。歩道と車道の区別があるところでは、車道の左側を通行します。自転車道があるところは、自転車道の左側を通行します。自転車は本来車両なのですが、例外として歩道を通行することができる場合があります。具体的には、次のケースです。

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■自転車が歩道を通行できるケース
・「自転車歩道通行可」の道路標識がある場合
・13歳未満の子ども、70歳以上の高齢者の運転の場合
・身体の不自由な人が運転する場合
・車道または交通の状況からみて、やむを得ない場合

歩道を通行する際は、すぐに停止できる速度を守り、歩行者の妨げとなりそうなときは一時停止を心がけましょう。歩道は、「歩行者優先」で「車道寄り」をゆっくり走行するようにしましょう。
自転車は、生活を快適にしてくれる便利な移動手段ですが、正しい交通ルールを身につけ、マナーを守ることで、楽しく安全に乗ることができます。次のような運転は危険なので、安全に自転車に乗るための注意点として知っておきたいですね。

■自転車に乗る際に守りたいこと
・信号を正しく守る
・一時停止を心がける
・安全確認をしっかり行う
・夜間に走行する場合は必ずライトを点灯する
・二人乗りはしない
・並行して走らない
・「ながら」運転はしない(携帯電話・イヤホン・傘など)
・飲酒運転をしない

■自転車保険ってどんな保険?
自転車保険はここ最近でメディアなどでも取り上げられる機会があります。お子さまがいらっしゃるご家庭では、どんな保険なのか知っておくと安心ですね。実は、自転車保険等の加入を条例で義務づけている自治体があります。兵庫県、大阪府、滋賀県では、過去に自転車事故の1億円近い高額な判例があった背景から自転車保険(または共済)への加入を義務づけています。このような自治体の動きの中、自転車保険への感心が高まっています。
自転車事故に備えるには、自転車事故を含む交通事故で本人がケガしたときの「傷害保険」、一方、相手にケガを負わせたり、物を壊したりしたときの損害賠償責任は「個人賠償責任保険」で補償されます。

●自転車事故に備える保険

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自転車保険は、これら2つの補償がセットになっています。インターネットから契約手続きできる商品も多くみられます。既に加入しているほかの保険で、これらの補償がカバーできる場合があります。
「個人賠償責任保険」は、火災保険や自動車保険などに特約として付帯している可能性があります。保険金額については、相手の方へ補償を十分にできるように、そして高額な賠償になった場合の備えとして1億円以上の保険金額があれば安心です。あらためて自転車保険を検討する前に、まず加入している保険内容を保険証書で確認みてみましょう。
個人賠償責任保険は、一世帯で世帯主が加入していれば家族全員が補償対象となります。

自転車はお子さまから高齢者まで気軽に利用できる移動手段です。お子さまが小さいうちは遊び道具として利用します。講習会など学校や地域で開かれることも多いですね。生活に浸透した自転車や交通ルールについて、改めてご家族で話してみてはいかがでしょうか。

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