パーソナルファイナンスを学ぶ

vol.29 ~子どもの自立心を育む“お年玉の生かし方”~

誕生日。12月のクリスマス。正月のお年玉。お子さまがお金と触れる機会は意外に多いものです。その中で保護者の方にとって「お金の活用法について、子どもにどう納得してもらうか」と、悩みが多いのがお年玉のようです。そこで、今回はお年玉をお金の教育に生かせる方法をご紹介します。

◆お年玉との向き合い方
お年玉は、そなえた餅を おさがりとして子どもたちに食べさせたもの「御歳魂(おとしだま)」が由来という説があります。このおさがりのお餅には御歳神の魂がこめられているとされ、これを「おとしだま」と呼んでいたものが今の「お年玉」になりました。

正月は家族が揃って新年を祝います。正月にもらうお年玉はこの一年の幸せを願う行事ともいえます。そういえば、お金には貨幣や紙幣がありますがお餅にも丸や四角があり、どちらとも共通している点がありますね。
お年玉をいただいたら、その方の氏名と金額を書き留めておきましょう。その方々には、ものを買ったことや貯金したことを感謝のお礼をこめてお知らせするようにしてはいかがでしょうか。お年玉をあげた側にとっては、そのお金とどのように向き合ってくれたのか、うれしい知らせになるからです。

◆自立心を育むチャンスをつくる
お年玉をもらうと親がそれを預かるという光景をよく目にします。帰り道に落としてしまっては困りますからこれはしょうがないことなのかもしれません。一方、お子さまにとっては「お年玉を取られている…」という気持ちもあるかもしれませんね。
「お金の話がある程度できる学年になった」と感じたら、お年玉の使い方についてぜひお子さまと話し合ってみてください。すすめ方のひとつとして、次のようなやり方もありますので参考になれば幸いです。

◆お年玉の活用方法

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①いただいた方の氏名と金額を記録する
②買いたい物を親子で相談する
③扱っている店舗からカタログなどを取り寄せる(親子でウェブサイトを閲覧しても良いですね)
④買いたいものをじっくりと分析する
・価格
・付属品
・タイプ
・グレード
・アフターサービス
・新商品など発売予定 など

⑤購入するものと店舗を決める
※その際、いくら使っていくら貯金するかも考慮しましょう

⑥保護者の方が同行し、交渉が必要な場合、お子さまがチャレンジする
⑦保護者の方から見て内容に問題がなければ、お子さまが買うかどうかを判断する
⑧購入したら、お年玉をいただいた方へお礼を伝える

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お年玉を活用すれば、普段のおこづかいでは買えない高額な物も購入することができます。親が買って手渡すことは簡単ですが、「買うプロセス」を一度お子さまに経験してもらってみてはいかがでしょうか。得るものがいくつもありそうですね。
ここで留意したいのは、お年玉を「全て使い切る」ことが目的ではなく、「いくら使い、いくら貯金する」のかを考えることです。特に欲しいものがないときは、「欲しい物が見つかったときのために貯金しようね」と伝えましょう。

今回はお年玉の活用について触れました。子どもは「何でも自分でやりたい!」という意識を持っています。わが子にはまだ無理かもしれないと決めつけずに、できるところまでサポートをしてみましょう。きっと成長の兆しがみられると思いますよ。

今年のことをふり返り、早めに来年の計画を立ててみてはいかがでしょうか。

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