美味しいコラム

東京にも伝統野菜がある!?

伝統野菜と聞くと「京都の京野菜」や「金沢の加賀野菜」を思い浮かべたりしますが、実は東京にも伝統野菜がたくさんあることをご存知でしょうか?

■東京の伝統野菜「江戸東京野菜」
江戸時代中頃、江戸の人口は百万を超え、食料の生産地として近郊に野菜の産地ができ上がったと言われています。人や物の移動により、全国各地の野菜の種が江戸に集まるようになり江戸の気候・風土の中で特色ある野菜が生まれ産地の名称で呼ばれる野菜が誕生しました。

■江戸東京野菜は約40品目
◎亀戸大根
江戸後期に亀戸地区で盛んに栽培された、にんじん程の大きさの大根。少し苦味があり、新鮮な野菜が少ない早春に採れるので喜ばれていました。

◎伝統小松菜
八代将軍徳川吉宗が命名した「小松菜」は、吉宗が小松川村に鷹狩に訪れた際、食事に出てきた菜っ葉が特に名前の無い青菜であることを知り、地名にちなみ名付けたと言われています。シャキシャキとした食感が特徴です。(一般流通している小松菜と少し異なります)

◎馬込半白節成きゅうり(まごめはんじろふしなりきゅうり)
〝節成(ふしなり)″というツルの節ごとに雌花をつける栽培のしやすい品種で、下にいくほど白く皮は固めでしっかりした食感が特徴です。

◎早稲田みょうが
早稲田村で生産されていた早稲田みょうがは、大ぶりで赤みが濃く、味・香りが強いことが特徴で江戸のハーブとして江戸の城下町では親しまれていました。都市化にともない姿を消しましたが、近年復活、生産が増えてきています。

江戸東京野菜が市場に出回ることはまだまだ少ないですが、生産農家の庭先売りやJAの販売所などで購入可能です。固定種である江戸東京野菜は収穫量が少なく栽培に手間がかかり収穫できる季節が限定されていますが、地域の需要を高め、未来に種を残していきたいですね。

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