起源を知りたい!

起源を知りたい! Vol.27

~ティーバッグはいつできた?~

お茶を飲むときに便利なティーバッグ。1杯用のものならカップにそのまま入れるだけなので、手早く簡単にお茶をいれることができます。茶葉をはかる手間もかからず、茶殻の処理も楽ですね。ティーバッグが考え出されたのも、まさにこの2つの手間を省くためでした。

イギリス人のスミス氏が、1杯分の茶葉をガーゼに包んで糸で縛ったものを作り、1896年にロンドンで特許を取得します。しかし、伝統を重んじる当時のイギリスでは定着せず、ティーバッグが一般的になったのは数年後のアメリカでした。しかもそれは偶然の産物だったのです。

ニューヨークの茶商人トーマス・サリバン氏は、コスト削減のために、小売業者に送るサンプルの茶葉を小さな絹の袋に入れるようになります。すると、袋から茶葉を出さずに袋ごとポットに入れる顧客が現れ、茶葉だけではなく小袋での注文が入ったのです。その後、袋の素材を絹からガーゼに替え、1908年に商品化されました。サンプル送付時の工夫から生まれたティーバッグは、利便性を求めるアメリカで受け入れられ、1920年代には一般家庭にも普及し、定着します。イギリスでも1950年代頃から徐々に広まり、現在ではイギリスで消費される紅茶のほとんどがティーバッグだそうです。

日本のティーバッグ普及にひと役かったのは、紅茶ではなく麦茶でした。今ではさまざまな種類のお茶がティーバッグで販売されています。皆さまのご家庭には何種類あるでしょうか?

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