起源を知りたい!

起源を知りたい! Vol.28

~お花見はいつ始まった?~


そろそろ桜の開花が気になる時期ですね。毎年、お花見を心待ちにしている方も多いと思います。春にはさまざまな花が咲きますが、春の風物詩ともいえるお花見の“花”といえば桜を指しますよね。

古来から桜は、春になると山から里へおりてくる田の神様が宿る木とされていたため、桜が咲くと農民たちは豊作を祈って桜の木にお供えをし、宴を行っていました。本来のお花見は「豊作祈願の行事」だったのですね。奈良時代になると、貴族の間で現在のお花見のような行事が流行します。当時は中国から伝わった梅の花の観賞が主流でしたが、平安時代から桜の人気が高まり、貴族たちは桜を愛でて歌を詠み、桜の木の下で宴を開くようになります。貴族の風習として行われていたお花見は、鎌倉時代以降、武士の間でも行われるようになり、江戸時代には庶民の間にも広まります。

現在のスタイルに通じるお花見文化が定着したのは、江戸幕府が環境整備として大々的に桜を植樹したことがきっかけだそうです。上野や隅田川堤(墨堤/ぼくてい)など、その場所は現在も桜の名所として残っています。今年の皆さまのお花見が、楽しいものになりますように。

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