パーソナルファイナンスを学ぶ

vol.45 ~家計の健康診断~

バランスシートをつくろう!

家計の健全性を診断できるのがバランスシートです。年に一度、このチェックをしておくと、家計の状況がわかり安心です。家に眠ったままのお宝(!?)が見つかるかもしれません。

◆バランスシートはどうして必要なの?
お金の管理をする上で大切なことは、「お金の流れ」と「資産の状態」を把握することです。キャッシュフロー表では、貯蓄残高について、現在の残高をもとに将来の貯蓄残高を予測していましたが、その貯蓄(預貯金以外の金融商品含む)が将来目減りや値下がりした場合には予測したとおりの残高を達成できないケースもあります。また、金融商品以外でも自宅など不動産の資産は、キャッシュフロー表には登場しません。
そこで、お金の流れがわかるキャッシュフロー表と、資産の状態を把握することができるバランスシートを一緒に活用すれば、家計を両面から管理することができます。

◆バランスシートのしくみ
キャッシュフロー表では発見できない問題点などを見つけることができるのが「バランスシート」です。作成にあたってはまず最初に「日付」を記入します(作業日や基準日)。

バランスシートは、次の3つのステップで構成されています。

(1) 資産を記入する
図の左側(借方[かりかた]といいます)に資産を記入します。資産は、現金化できるものすべて洗い出しをしましょう。たとえば、現金や預貯金、株式、債券や投資信託、外貨(通貨があれば)、生命保険、車、自宅などの不動産、そのほか貴金属などです。

・記入の仕方
資産を記入するときのコツは、「購入や取得した時の価格」ではなく、「時価」で記入することです。また、生命保険は、総払込み金額ではなく、解約返戻金の相当額です。掛け捨て型の保険で解約返戻金がないものはここには記入しません。

・不動産の価格
自宅などの不動産の価格は、参考にできるものとして、「固定資産税・都市計画税の納税通知書」があります。ここには前年の公示価格の70%の価格が表記されています。一般に売買される金額とは異なりますが、おおむねの価格を知ることができます。

(2) 負債を記入する
図の右側(貸方[かしかた]といいます)に負債を記入します。住宅ローンや自動車ローン、そのほか返済中のものがあれば、その残額を記入します。当初の借入金額ではなく、日付(基準日)の残高になります。

(3) 純資産を計算する
純資産は、資産から負債を差し引いたものです。

[純資産の残高=資産-負債]

資産が負債よりも多ければその分純資産は多くなりますが、逆に負債が資産よりも多ければ純資産はマイナスになります。
たとえば、住宅ローンの残額が自宅の不動産の価値よりも多いというケースもでてきます。

バランスシートの一例 (単位:万円)

〔平成29年12月31日現在〕

 

◆我が家の資産を年に一度はチェック
バランスシートは、キャッシュフロー表からは読み取れない家計の健全性を知ることができます。ふだんの家計簿のうえでは黒字でも、バランスシート上ではマイナス状況だったとしたら、家計を見直すチャンスです。たとえば、住宅ローンの借り換えをするなど、負債を減らす対策を考えることもできます。

家計の管理といっても、家計簿のように1円単位の収支を管理するわけではなく、年に一度、家計全体の健康状態をおおまかに知ることでも十分です。ご家族の暮らしを守るために考えておきたいですね。

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