パーソナルファイナンスを学ぶ

vol.47 ~子育て世代の住宅ローン~

[基本その1] 「仕組み」

住宅ローンは、マイホーム取得を叶えてくれる手段の一つです。ほとんどの方が住居を購入するときに利用しています。家族が増えた、またはお子さまの成長をきっかけに住居を購入するという話しをよく耳にします。住宅ローンは、35歳に35年間で組むと完済するときには70歳、長い付き合いとなります。今回は、子育て世代が知っておきたい住宅ローンの基本をご紹介します。

◆住宅ローンの2つの返済方法
住宅ローンの返済方法には『元利均等返済』と『元金均等返済』があります。住宅ローンの返済期間や金利などの条件が同じだとすると、支払う利息を含めた返済額の総額を比較した場合、一般的は『元金均等返済』のほうが少なくなります。
その理由を解説しましょう。

・元利均等返済
毎月の返済額が完済するまで一定で変わりません。返済額の中身は、利息と元金部分になりますが、返済当初は利息部分が多くを占めています。返済回数を経て、利息と元金部分の割合が変わっていきます。メリットは返済額が変わらないため、返済計画を立てやすいという点です。デメリットは返済当初は元金部分の減り方が緩やかなため残額が減りにくいという点です。

・元金均等返済
毎月の返済額が一定なのは元金部分で、返済期間が経過していくと残額が減っていき、それに伴い、利息と毎月の返済額も減少していきます。メリットは、毎月元金を均等に確実に返済していくことができます。デメリットは、当初の返済額が元利均等返済に比べると高めになる点です。なお、15年後などに教育費がかかる時期と重なると、毎月の返済負担も減っているため、家計に余裕が生まれる可能性が期待できます。

金融機関によっては、『元利均等返済』のみの扱いとしているところもありますので、住宅ローンを組む際は、返済方法を検討してから金融機関を選ぶと良いでしょう。あらかじめ、2つの返済方法を知っておくと安心ですね。

◆安心して返済を続けるために
住宅ローンは、新築のほかに、中古物件にも利用することができます。最近はリフォーム費用も含めてローンを組むことができる商品もあります。住宅ローンも時代のニーズに合わせて変化して、マイホームの取得が身近になっています。

住宅ローンは組んだら終わりではなく、返済がはじまるときがスタートです。長い返済期間を支えてくれる一つに、団信(団体信用生命保険)があります。団信は、住宅ローンなどに付帯できる生命保険です。住宅ローンを借りている本人がもしも死亡・高度障害状態になったときに、保険金が残った住宅ローンに充てられるため、残された家族にはローンが残りません。家族はマイホームにそのまま住み続けることができます。

また、団信に特約を付帯することもできます。金融機関によって特約の種類は異なります。ガンなど特定の疾病にかかり所定の状態になった場合に残った残額を弁済してくる特約などがあります。特約は契約のときにしか付帯することができません。子育て世代にとって、もしもの出来事は経済的なリスクに関りますので、団信とともに、特約についても調べてみてはいかがでしょうか。

国の支援策として、【フラット35】の借入金利を当初5年間 、金利を年0.25%引き下げる制度『【フラット35】子育て支援型』を発表されました。マイホームは人生のうちで最も大きな買い物ですね。子育て世代だからこそ利用できる商品もあります。上手に情報を集めて、安心して継続できる返済計画を立ててみましょう。

※2017年5月現在

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