パーソナルファイナンスを学ぶ

vol.46 ~ご存知ですか?転職・退職時の年金制度~

人生のライフステージには、進学、成人、就職、そして結婚や出産、または転職や定年退職などさまざまな出来事が起こります。女性は結婚や出産、それらに伴い退職や転職などを経験することがあります。ライフステージが変わる度に、将来のライフコースも変わっていきます。
節目となるライフステージと年金制度はとても密接な関係にあります。今回は、とある女性の人生の歩みをモデルに、加入する年金制度の移り変わりについてご説明いたします。

◆ライフステージごとの年金
国の年金制度は、ライフステージごとに加入する年金が異なります。日本に住む20歳以上60歳未満の方は、原則として国民年金への加入が義務付けられています。その強制加入となる国民年金の被保険者は3つに分けられています。

(1) 第1号被保険者
日本に住む20歳以上60歳未満の自営の方や学生など

(2) 第2号被保険者
厚生年金保険の被保険者(会社員)のことで、自動的に国民年金制度に加入していることになります。つまり、厚生年金保険と国民年金制度のふたつに加入しています。
なお、高校卒業後に就職した場合には18歳から厚生年金保険の被保険者となります。

(3) 第3号被保険者
第2号被保険者に扶養されている配偶者(20歳以上60歳未満)

就職をすると会社の社会保険を通じて厚生年金保険に加入することができます。それ以外のケースでは、20歳以上60歳未満の方は国民年金に加入するためのそれぞれの手続きが必要です。

 

 

◆栄子さんのライフステージと年金
人生の節目は、加入する年金制度が切り替わる節目でもあります。年金を切り替えるタイミングと年金の種類は次のとおりです。

[年金を切り替えるタイミング]
・20歳を迎える ⇒ 第1号被保険者となる(*就職している方は第2号被保険者)
・就職(または転職) ⇒ 第2号被保険者となる(厚生年金保険に加入する)
・退職する(会社員の被扶養者(例えば専業主婦など)) ⇒ 第3号被保険者となる
・退職する(自営業者の配偶者) ⇒ 第1号被保険者となる
・退職する(自営業を営む) ⇒ 第1号被保険者となる

・栄子さんのモデルケース
栄子さんは、大学在学中に20歳(*第1号被保険者)を迎えます。その後、大学卒業後に会社員(*第2号被保険者)になりました。そして、キャリアップをして転職(*第2号被保険者)をします。
結婚して退職したのをきっかけに専業主婦(*第3号被保険者)になります。それから1年後、パート職員(*第2号被保険者)として働き、第一子が生まれて退職(*第3号被保険者)しました。そして、10年後に再就職(*第2号被保険者)をしました。

 

・免除制度を知っておこう
保険料の納付が経済的に難しい状況になったときには『免除制度』があります。例えば、失業して保険料の納付が困難になった場合は免除申請をすることができます。

◆配偶者の年金に変更があったとき
生計の主となる方が会社を退職したら、扶養されていた配偶者(夫または妻)の年金の手続きをしましょう。この扶養されていた配偶者が60歳未満の場合は、国民年金の第1号被保険者への手続きをします。会社員の配偶者に扶養されている方は、主たる生計を担う夫または妻が会社員ではなくなったときは手続きをすることになります。
この手続きを行わないと、年金額が減ってしまうなどの場合があります。

年金制度は複雑でわかりにくいものです。人生でなにか節目となったときに、手続きは大丈夫かその都度に確認をしておくと安心です。困ったときは住まいの年金事務所にたずねてみましょう。

※本文は、年金制度についてわかりやすく解説したものです。そのほか年金に関する要件などには触れていません。

x