起源を知りたい!

起源を知りたい! Vol.36

~七夕の起源~

本日は七夕です。七夕といえば織姫と彦星の伝説。天の川を隔てて離れ離れにされた夫婦が、年に一度、7月7日の夜にだけ会えるという物語です。これは中国から伝わった星伝説で、織姫は琴座のベガ(織女星)、彦星は鷲座のアルタイル(牽牛星)のこと。天の川をはさんで位置するこの2つの星は、旧暦7月7日にもっとも光が強く輝いて見えることから、中国ではこの日を年に一度のめぐりあいの日と考え、七夕伝説が生まれました。

また、中国では織女星は裁縫を司る星と考えられており、7月7日には織女星にあやかって裁縫やはた織りの上達を願う「乞巧奠(きこうでん)」という行事が催されるようになります。この乞巧奠が星伝説とともに奈良時代に日本に伝わり、宮中行事に取り入れられたのが、日本での七夕のはじまりです。

そもそも七夕は五節句のひとつで「しちせき」と読み、7月7日の夕方を意味しています。「たなばた」と呼ばれるようになったのは、日本で古くから同じ7月7日の夜に行われていた「棚機(たなばた)」という禊ぎの行事が混ざって広まったことに由来しています。棚機では「棚機女(たなばたつめ)」と呼ばれる乙女たちが清らかな水辺の小屋にこもって布を織り、その布を棚に供えて秋の豊作を祈り、人々のけがれを祓っていました。

現在の七夕は、星伝説と乞巧奠、棚機の風習が重なってできたものなのです。最初は裁縫の上達を願う乞巧奠にならって五色の糸を供え、宮中行事では梶の葉に和歌を書いて吊るし、歌や書の上達を願うようになります。江戸時代には民間にも七夕の行事が広まり、高価な糸の代わりに紙を供えるようになったのが短冊のはじまりとされています。そして、芸事や習い事が上達するように、短冊に願いごとを書いて笹に飾るようになったそうです。

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