パーソナルファイナンスを学ぶ

vol.53 ~財形貯蓄~

子育て世代が活用したい、知らぬ間に貯まる『財形貯蓄』
財形貯蓄の制度は、会社員などが会社の福利厚生制度として利用ができるものです。あらかじめ決めた一定額を毎月の給与から天引きする積立型の貯蓄です。給与から天引きされますので知らない間に貯蓄ができます。この財形貯蓄の制度は、会社の福利厚生制度として従業員が利用できるものです。会社員の既得ともいえる財形貯蓄について紹介しましょう。

◆財形貯蓄のしくみと種類
生活設計を考えるうえで、ライフイベントごとにどれくらいのお金がかかるのか、考えてみましょう。例えば、結婚、出産・子育て、マイホームの購入、介護や老後の生活費など。
どれもお金がかかりますね。生活設計を立てるうえで貯蓄はとても大切です。そこでコツコツと毎月積立てができるのが『財形貯蓄制度(勤労者財産形成促進制度)』です。

①財形貯蓄とは
財形貯蓄は、ライフイベントなど人生の節目や目的のための「いつまで」「どれくらい」の
お金が必要かに備えることができる資産形成のひとつです。
この財形貯蓄には、3つの財形貯蓄があります。それぞれに活用する目的があります。

【3つの財形貯蓄】

  1. 一般財形貯蓄 結婚資金、出産・教育資金、マイカー、家族旅行、介護費用、急な入用など使う用途は自由
  2. 財形住宅貯蓄 マイホームの購入やリフォームが目的
  3. 財形年金貯蓄 老後の安心な生活のための資金づくりが目的

②それぞれの財形貯蓄の仕組み
財形貯蓄を利用するには、目的にあったものを3つの財形貯蓄から選びます。積立てする金額は変更することができますので、無理のない金額からはじめましょう。

【それぞれの財形貯蓄の概要】

◆財形持家転貸融資とは
財形貯蓄には、マイホームの購入を考える方に住宅融資制度として『財形持家転貸融資』があります。財形貯蓄を利用している会社員がマイホームの購入やリフォームをする際に、会社をとおしてマイホーム資金の融資を受けられるものです。会社が独立行政法人勤労者退職金共済機構から資金を借りて、財形貯蓄を行っている社員のマイホーム取得等に必要な資金を転貸するというしくみです。

【財形持家転貸融資の仕組み】

  1. 条件:1年以上継続し、残高が50万円以上あること
  2. 融資額:財形貯蓄残高の10倍以内 (最高は4,000万円)(実際の所要額の90%まで)
  3. 返済期間:最長35年 (リフォームは20年)
  4. 金利:5年間固定金利 (5年ごとに金利を見直し)
    ※他の金融機関の住宅ローンと併用が可能

この先の10年、20年後の目的や暮らしのために、コツコツできることが財形貯蓄です。普通預金とは違い引き出しをするにはひと手間かかるので、取り崩す可能性が低くなり、その結果、知らない間にお金が貯まっています。豊かな人生設計のために利用したいですね。

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