起源を知りたい!

起源を知りたい! Vol.40

~マスキングテープのなりたち~

ここ数年、雑貨や文具として大ヒットしているマスキングテープ。今ではラッピングやデコレーション、ラベルや付せん代わりなど、さまざまな用途に使われていますが、もともとは工業用品。自動車塗装や建築塗装の必需品で、塗装の際に塗らない部分を保護し、はみ出しを防ぐためのマスキング作業に使用されています。

マスキングテープが世界で初めて商品化されたのは1925年。アメリカの3M社のリチャード・ドルー氏によって開発されました。開発のきっかけは、自動車の車体塗装時のマスキング作業で使われていた医療用テープでした。アメリカでツートンカラーの自動車が流行っていた1920年代前半、マスキング用の新聞紙を車体に固定するために、外科用の布製粘着テープで貼り付けていたのです。
しかし、医療用テープは粘着力が弱く、布目の間から塗料が染み込んだり、テープをはがすときに下の塗装まではがれたりと、問題点も多くありました。

サンドペーパーの試作品を持って自動車塗装工場を訪れていたドルー氏は、塗装工たちがマスキングに苦労しているのを見て、医療用テープの問題を解決する新たな粘着テープの研究を始めたのです。1925年にクラフト紙を使ったマスキングテープを開発し、その後さらに改良を重ね、伸縮性に欠けていたクラフト紙からシワのついたクレープ紙に素材を変えたマスキングテープの開発に成功します。この製品は現在も続く「スコッチ」ブランド誕生にもつながっています。

ちなみに、ドルー氏は1930年にセロハンテープも開発しているんですよ。

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