起源を知りたい!

起源を知りたい! Vol.41

~勝負メシ!? トンカツの起源~

受験に限らず、ゲン担ぎの勝負メシといえば「トンカツ」。トンカツはイタリア料理の「コトレッタ」、いわゆるミラノ風カツレツをルーツとするフランス料理の「コートレット」をアレンジして、日本で誕生した料理です。
コトレッタもコートレットも、スライスした仔牛肉に細かいパン粉をつけてバターや油で揚げ焼きにする料理で、もともとは仔牛や仔羊、豚などの骨付き背肉を指す言葉。英語では「カットレット」と言い、日本では「カツレツ」と呼ばれるようになりました。

日本にカツレツが伝わったのは江戸時代末期から明治初期頃といわれています。当時のカツレツはビーフやチキンが主流で、調理法もソテーのような炒め焼きに近いものでした。それを豚肉を使った揚げもの料理にしたのが、現在も東京・銀座にある1895年創業の老舗洋食屋「煉瓦亭(れんがてい)」です。
1899年に、コートレットの仔牛を豚肉に変え、生パン粉をつけてたっぷりの油で揚げた「ポークカツレツ」がメニューに登場します。調理法のヒントになったのは天ぷらでした。ナイフとフォークで食べる西洋風のポークカツレツの誕生がトンカツの起源です。

そして、トンカツを使ったもうひとつの勝負メシ「カツ丼」が誕生したのは1918年。東京・早稲田にある江戸時代から続く老舗そば屋「三朝庵(さんちょうあん)」が発祥です。宴会用に仕入れたトンカツがあまり、冷めたトンカツを玉子丼のようにそばつゆで煮て卵とじにし、丼にしたのがきっかけでした。この提案をしたのは、お店の常連だった早稲田大学の学生だとか。ゲン担ぎメニューの定番「卵とじカツ丼」は、もったいない精神と大学生のアイデアから生まれたのですね!

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