パーソナルファイナンスを学ぶ

vol.58 ~知って納得!公的年金~

知って納得!公的年金
~自分の年金はいつから?いくら?~

国の年金制度はいくつもの改正を経てきました。関心事はやはり老後にもらえる年金ではないでしょうか。年金は、いつからもらえるのか、またはいくらもらえるのかを知っておくことは大切ですし、働く世代が将来の生活設計をするうえで重要な収入源となります。老後の生活のために支払われる年金を『老齢年金』といいます。今回は、子育て世代の老齢年金についてお話しします。

◆老齢年金には2つある
老齢年金には『老齢基礎年金』と『老齢厚生年金』の2つがあります。

・老齢基礎年金
65歳以降、国民年金から終身にわたり受給ができる年金です。年金額は、国民年金保険料を40年間納めると満額を受給できます。平成29年度の年金額は779,300円です。

・老齢厚生年金
いわゆる会社員が加入する厚生年金保険に加入したことがある方は、老齢厚生年金として上乗せされます。年金額は、加入した期間の報酬(給与など)とその期間に応じて決まります。支給開始の年齢は、生年月日等によって異なります。ちなみに、昭和36年4月2日以降生まれの男性と、昭和41年4月2日以降生まれの女性の支給開始年齢は65歳です。

◆年金はいくらもらえる?
老齢年金は、それぞれの条件により計算されるため、支給される年金額は人それぞれ違ってきます。平成29年1月に厚生労働省から発表された標準的な老齢年金の額は、夫(平均標準報酬42.8万円/40年間就業)と妻(専業主婦)のパターンでは合計月額約221,000円でした。夫婦ともに国民年金のみの場合は、合計月額約130,000円でした。上乗せ分の厚生年金保険があると、老齢年金の額は多くなります。

(A) 保険料納付済月数+保険料免除月数×免除割合に応じた給付割合(A) 保険料納付済月数+保険料免除月数×免除割合に応じた給付割合

①厚生年金保険の加入期間中の報酬(給与など)や期間によって決まる年金額

②厚生年金保険に20年以上の加入期間があり、65歳未満の配偶者や18歳の誕生日を迎える年の年度末を超えていない子や20歳未満で障害(1級・2級)のある子がいる場合

日本年金機構から毎年1回、誕生月に送られてくる「ねんきん定期便」では、年金に関する情報を手軽に知ることができます。50歳未満の方の場合は、これまでの加入実績をもとに計算した老齢年金の額です。50歳以上では、現在加入している年金制度に60歳まで条件を変わらずに加入し続けたものとして計算した老齢年金の見込額です。50歳になるとより現実的な年金額を知ることができますから、老後の生活設計を立てやすくなります。

◆年金の支給開始は早めることも、遅くすることもできる
年金の支給開始年齢は原則65歳となっていますが、そのときの事情によって、60歳以後の希望する時期に早めたり、反対に66歳以後の希望する時期に遅らせることができます。
早めると期間に応じて一定の割合で減額され、遅らせるとその分増額された年金額を受け取ることができます。

わが国では、年金のお財布事情が無くならないように、年金財政について5年ごとを目安に検証しています。しかし、日本の少子高齢化の現状を踏まえると、平均寿命の伸びや社会保障給付費の増加などさまざまな問題がでてきます。もしかしたら、将来、年金の支給開始年齢や、年金額も変わるかもしれません。そのためにも生活設計の習慣をつけておくと安心ですね。
10年15年後に大人になる子どもたちの負担が大きくならないように考えていきたいものですね。

注)本文は主に会社員の方の年金についてわかりやすく解説しています。また、より細かな解説や特例・要件については触れていない部分もあります。

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