起源を知りたい!

起源を知りたい! Vol.44

~カイロのはじまり~

寒い冬、手足や体を手軽に温める定番アイテムのひとつに「カイロ」があります。寒さ対策グッズとして受験会場にも忘れず持って出かけたい、冬の必需品ともいえる存在です。

貼るタイプや靴用など、さまざまな種類がある使い捨てカイロはもちろん、充電式の電子カイロや繰り返し使えるエコカイロも増えてきました。カイロは漢字で「懐炉」と書き、日本独自の文化で誕生・進化した保温製品なのです。

その起源は、平安時代末期頃から江戸時代にかけて使われていた「温石(おんじゃく)」にあります。いろりの火や火鉢などで温めた石を綿や布にくるんだもので、懐に入れて体を温めていました。江戸時代の元禄期頃からは、木炭の粉末に麻の殻や桐の灰などを混ぜた懐炉灰も使われるようになります。練り固めた懐炉灰に火をつけ、金属容器に入れて燃焼させる灰式カイロは携帯に便利で、明治時代には灰式の携帯カイロが多く製造されました。

そして大正時代末期、ベンジンの気化ガスと白金(プラチナ)の触媒作用を利用して発熱する白金触媒式カイロが登場します。ハクキンカイロ株式会社(設立時は矢満登商会)の創業者である的場仁市氏の発明によるもので、1923年に「白金懐炉(ハクキンカイロ)」の商品名で発売。今も製造・販売されているロングセラー商品の誕生です。

現在の主流となっている鉄粉の酸化熱を利用した使い捨てカイロができたのは1970年代後半。アメリカ兵が利用していた、鉄の粉と食塩を入れて発熱させる保温具を参考に開発されたといわれています。1978年に発売された「ホカロン」がヒットして以降、カイロといえば使い捨てカイロを指すようになりました。受験生向けの必勝カイロなどもあり、受験応援グッズとしても定着していますね♪

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