パーソナルファイナンスを学ぶ

vol.64 ~母と子の子育て情報/20年間綴れる母子健康手帳~

20年間綴れる『母子健康手帳』が話題になりました。母子健康手帳は、妊娠期から産後まで、また、新生児期から乳幼児期までの健康の記録を必要に応じて医療関係者が記載や参照します。また、保護者の方も記載して管理するためのものです。母子健康手帳は日本独自のもので世界でも注目されています。
子どもの成長は保護者の方にとって何にも代えがたい喜びです。ここでは20年間綴れる『母子健康手帳』について解説します。

◆20年間綴れる『母子健康手帳』の中身は?
20年間綴れる『母子健康手帳』は、一般の母子健康手帳との違いはどこにあるのでしょうか。

・キーワードは「つづる(綴る)」
出来事を綴ることで気持ちの整理をすることができます。子育ての中で思いもかけない出来事に遭遇することもあります。また、子育てをしていくうえで、抱く不安や焦りもあります。「書く」=「綴る」ことで気持ちは落ち着いてくるものです。20年間綴れる『母子健康手帳』の全ページには下段に「綴る」ためのスペースがつくられています。

・20年間にかかった病気やワクチンの記録をのこす
子どもがかかった病気やケガなどは、大人になったときにも深く関わります。なぜかというと、大人になって病気になったときに治療方針を決めるための重要な情報となり得るのです。また、接種したワクチンについても、これまでに「いつ」「どのワクチンを接種したのか」を聞かれることもあるためです。

・いつの日か、子どもに手渡せる「記録とメッセージ」
子育てでの葛藤や苦労を素直に綴られた母子健康手帳を将来子どもに手渡すとき、その使いこまれた母子健康手帳をみて子どもが得るものは多いはずです。また、その子が親となるときに、苦労などをあらためて実感することができ、あらためて親の有難みを感じて幸せを知ることができるでしょう。最終ページには20歳の写真を貼ることができ、これまでの時間を振り返えれるような配慮がされています。

・乳幼児時期以降の接し方も解説
「0歳:妊娠・出産編」「1~5歳:幼児期編」以外に、「6~20歳:小学生以降編」のページが用意されています。その年齢に応じた子どもに対する接し方を解説しています。虐待予防や発達障害の早期療育につなげる役割を期待できます

・時流に合った情報
女性の働き方改革や現代における生活スタイルに合わせた「働くお母さんの授乳方法」や「海外旅行の際の注意点」などの情報が記載されています。

◆さまざまな子育てに使える支援ツール
子育てをするうえでの役立ちツールもいくつもあります。母子健康手帳と合わせて上手に活用できるといいですね。近年、父子手帳を配布する自治体も増えています。また、スマホのアプリも登場し現代の子育てを支えています。

さまざまな子育て支援ツール

母子健康手帳は、妊娠の届出があった際に、母親に対して交付しなければなりません。はじめて、母子健康手帳を手にしたとき、何度もページをめくってはこれからどんな出来事があるのか、出産や子育てってどんなものなのかを思いをめぐらせた経験もあることでしょう。昭和17年に始まった長い歴史を持つ母子健康手帳ですが、早期受験や海外留学など子どもを取り巻く環境も時代とともに変革してきました。
このような20年間綴ることができる『母子健康手帳』を活用して、親子の絆をもっと深めることができそうですね。

x