パーソナルファイナンスを学ぶ

vol.65 ~つみたてNISA(積立NISA)でコツコツ投資~

「貯蓄から資産形成へ」というスローガンを国が掲げています。資産形成を考えるときに、活用できる制度はいくつもあります。例えば、財形貯蓄や、個人型確定拠出年金(iDeCo イデコ)、そしてNISAです。これからは人生設計や資産設計も自身で考え・行う時代です。子どもたちが大人になったときには当たり前のことになっているかもしれません。
今回は、新しく仲間入りした「つみたてNISA」を解説します。

◆どのNISAを選ぶ?
2018年1月から「つみたてNISA」がはじまります。すでに「一般NISA」と「ジュニアNISA」がありますが、3つ目のNISAとして登場します。NISAは、年間最大120万円までの少額の投資について、儲かった分は税金がかからないという制度です。「つみたてNISA」の登場で、3つの顔を持つNISAが揃うことになります。それではどのNISAを選べばよいでしょうか。
ある程度まとまった余裕資金が手元にあれば「一般NISA」を検討することができます。「一般NISA」は、年間120万円まで5年間にわたり投資することができる制度です。一方、余裕資金として投資にまわすお金が手元にあまりない人には、「つみたてNISA」が向いています。「つみたてNISA」は、年間40万円まで20年間にわたり投資することができる制度です。

20代や30代、または40代であれば、「つみたてNISA」を利用して20年間じっくり積立て投資をすることができます。また、投資の経験や知識が少ない人も投資対象が限られているため利用しやすい制度です。
教育資金や子どもの独立資金などの準備のために利用できる「ジュニアNISA」は、子どものためだけではなくて、孫への贈り物としてお金を遺してあげることもできます。

※同一年中に一般NISAとつみたてNISAを同時に利用することはできない

◆「つみたてNISA」の特徴は?
“つみたて”という名称のとおり「長期」「積立」そして「分散投資」をとおして資産形成をすることができます。一定の要件を満たした投資信託を対象として、継続的な買い付けを行います。その特徴はつぎのとおりです。

①投資する商品は、積み立てに適した投資信託
投資信託を買い付ける際にかかる販売手数料が低く設定されています。投資信託には買い付けるときの手数料や保有している間にかかる信託報酬などのコストがかかります。これらのコストを抑えた「つみたて」に適した投資信託が対象です。

②定期的に積み立てる
定期的に決まったタイミングで自動的に買い付けがされるため、その都度の手間がいりません。また、定期的な買い付けをすることで、一度に買い付けをするケースよりも(取得)価格を抑える効果を期待できます。それによって、リスクの軽減を期待できます。

③長期にわたる非課税投資期間
毎年最大40万円を20年間にわたり投資をすることができます。長期的な資産形成をするうえで有用な手段のひとつです。

◆どの金融機関で行う?
NISAは原則1人1口座しか口座を開設することができません。例えば、「一般NISA」で株式を購入したいのであれば、証券会社に口座を開設する必要があります。なぜかというと、銀行では株式など取引所を通して売買する商品は購入することができないからです。取り扱っている商品をよく調べてから金融機関を選びましょう。
ちなみに「一般NISA」と「つみたてNISA」は、年単位で金融機関を変更することができます。

先の長い人生を充足させるためには、国や会社だけに頼るのではなく、個人による準備も必要になります。子育て世代はリタイアまで十分に時間があります。その間にできる限りの準備の方法を考えられるといいですね。

※今後NISAについては制度の改正が行われることも考えられます。

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