起源を知りたい!

起源を知りたい! Vol.48

~絵本の起源は?~

物語などを主に絵で表現する絵本。幼児期に読み聞かせをすることで言葉を覚えたり、想像力を養ったりできるほか、親子のコミュニケーションツールにもなります。

子どもを対象とした絵本としては、1658年にドイツで出版された絵入り教科書「世界図絵」が起源といわれています。「近代教育の父」と称されるチェコの教育者コメニウス氏によって作られ、教科書でありながら子ども百科事典に近いものでした。出版後すぐに近隣諸国の学校に広まり、翌年には英訳版がイギリスで出版されました。世界初の絵入り教科書が、子どものための最初の絵本だったのです。

一方、日本では絵巻物を起源に発展しました。日本最古の絵巻は、奈良時代の「絵因果経(えいんがきょう)」とされています。平安時代になると物語や民話などを題材にした絵巻が作られ、室町時代には御伽草子(おとぎぞうし)を題材に奈良絵を挿絵にした絵入りの冊子本「奈良絵本」が誕生します。江戸時代には木版印刷が普及し、中期ごろから絵入り娯楽本「草双紙(くさぞうし)」が出版され、「桃太郎」や「さるかに合戦」などの昔話が描かれた「赤本」が子どもたちの娯楽として広がりました。それまでの絵本は絵入り本の総称で、ほとんどが大人向けの内容だったため、「赤本」が日本で最初の子ども向け絵本でした。古くから愛されてきた物語、ゲーム性や芸術性の高い作品など、豊かな感性を育てる絵本は、子どもへの贈り物にも最適です。

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