パーソナルファイナンスを学ぶ

vol.72 クラウドファンディング

フィンテックのある暮らし~クラウドファンディング~

クラウドファンディングは、インターネット上で公開したプロジェクト(資金の募集)に対して広く一般的に資金を募る仕組みです。例えば、あるクラウドファンディングは、その資金を活用して開発した商品を対価としてもらえます。過去の震災後では多くのプロジェクト事業が立ち上がり、全国から資金を集めるなどのきっかけになったことでクラウドファンディングというしくみを知る機会にもなりました。

■クラウドファンディングでは何ができるの?
私たちがクラウドファンディングという言葉を耳にしたのは比較的最近のことかもしれません。同じようなしくみは以前からもありましたが、インターネットの急速な普及にともなって仲介をする企業(以下、サイト)が続々と開設されていきました。クラウドファンディングでは、プロジェクトを実行するためにお金を必要としている人に対して、そのプロジェクトに共感した人が少額から出資することができます。
このクラウドファンディングには、プロジェクトの実行者に対して資金の提供者がいます。プロジェクトの実行者にとっては、資金を調達できることが最も大きなメリットです。そして、資金の提供者は、実行者のプロジェクトを応援することでリターンを受け取ることができるのです。双方いずれにもメリットがあるのが大きな特長です。

■クラウドファンディングにどんな種類があるの?
クラウドファンディングには、出資者に対するリターンの形態によっておもに次の3つの形態に分けられると言われています。
寄付型は、サイトで寄付を募って寄付者に対してはリターンがありませんが、寄付者は寄附控除(※1)を受けることができます。
購入型は、サイトで購入者から集められた資金を活用して、製品やサービスを開発します。プロジェクトの実行者は、リターンとして完成した製品やサービスを購入者へ贈ります。ただし、目標額を達成しないと成立しないサイトが多くあります。
融資・投資型は、第二種金融業として金融庁に登録する必要があります。サイトを介してプロジェクトの実行者と出資者との間で契約を締結します。リターンは金銭的なものになります。

■参画しているという臨場感を味わえる
日本においては、社会貢献性が高い「購入型」のサイトを多く見受けられます。購入型は社会貢献のほか、ビジネスや個人の夢の実現のための資金を調達することもできます。出逢える機会がない魅力ある製品やサービスに出資することでそのプロジェクトに関わることができ、達成の喜びを一緒に分かち合うことができます。
支援する出資者にとって、このプロジェクトでしか手に入らないお得感や限定というところに惹かれることもあるでしょう。金銭以上のリターンを求めるわけではなく、一緒に参画してみたいと思う「共感する想い」から行動につながります。プロジェクトの実行者にとっては、認知度をアップすることができるため、商品を多くの人たちに知ってもらえるプロモーションになります。

個人に眠るお金を社会のために動かそうとするしくみがクラウドファンディングです。これからの日本や未来のためにお金を有意義に使うことができる選択肢として今後も広がっていきそうですね。

※1 寄附控除とは、納税者(寄附者)が国や地方公共団体、特定公益増進法人等に対し、「特定寄附金」を支出した場合に原則所得控除を受けられるものです。クラウドファンディングの寄附型すべてが該当するとは限りません。
注:出資のリスクは出資者が自ら負います(自己責任の原則)。また、出資金の決済はインターネット上で行わられますので仲介する運営者(サイト)が信用に値するかどうかも見極める必要があります。

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