起源を知りたい!

起源を知りたい! Vol.53

~お花見団子のはじまり~

「花より団子」ということわざがあるように、春の花見には団子がつきものでした。地域によって差はありますが、主にピンク、白、緑の三色団子は「花見団子」と呼ばれ、春の和菓子として有名です。花見団子は花見の文化が庶民に定着した江戸時代から定番で、そもそも「花見をしながらお菓子を食べる」という風習が広まったのです。

そのきっかけとなったのは、1598年に豊臣秀吉が京都の醍醐寺で開催した花見の宴「醍醐の花見」だといわれています。秀吉が行った一世一代の大イベントとされるほど豪華な花見で、桜を見ながら全国から集められた銘菓を楽しんだのです。当時の団子は甘いものではなく、しょうゆなどをつけて食べるのが一般的だったのですが、このときに団子好きの秀吉が甘い三色団子を考案させたともいわれています。

それから花見と甘いお菓子をセットで楽しむ習慣が広がり、江戸時代になると庶民の間でも流行します。庶民の花見のお供として、身近で手軽な団子が食べられるようになり、三色の花見団子が定番になりました。花見団子の三色には意味があり、それぞれが春を表している説や、春・冬・夏の季節を表している説などがあります(季節に秋がないのは「飽きない」とかけているとか)。さらに、ピンクと白が紅白でめでたく、緑は邪気払いの意味があり、縁起のいい食べ物でもあるんですよ。

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