起源を知りたい!

起源を知りたい! Vol.55

~ジェットコースターのはじまり~

遊園地の花形アトラクションでもある絶叫マシンの代表格「ジェットコースター」。その起源はロシアの山にありました。寒気が強いロシアでは、15世紀頃から凍りついた雪山をソリで滑り降りる遊びがあり、このソリ遊びがジェットコースターの原型といわれています。

16~17世紀には、人工の氷の滑り台のようなものをソリで滑り降りる「氷滑り」が登場し、17世紀にはサンクトペテルブルクに高さ24m、斜度50度という規模のものが作られていたようです。このソリ遊びは「ロシアの山」と呼ばれていました。1784年には、一年中ソリ遊びが楽しめるように、車輪をつけたソリで滑走するローラーコースターがオラニエンバウム宮殿に建設されます。
19世紀初頭のフランス、ボージュの採石場では、丘に敷かれた線路を箱型のソリで滑り降りる遊びがあったといわれ、オラニエンバウム宮殿のコースターが伝わったものと考えられているそうです。1817年にはパリに「ベルビルのロシアの山」というコースターが作られ、1873年に開催されたウィーン万国博覧会で「ロシアの山」というアトラクションが設置されるなど、まさに「ロシアの山」を起源に発展していったのです。

一方、アメリカでは、1827年にペンシルベニア州サミットヒルの鉱山で石炭を運ぶために設置されたトロッコを、輸送が少なくなった1850年頃に鉱山を駆け下りるアトラクションとして利用していたことをヒントに、コースターが誕生しました。1884年、ニューヨークのコニーアイランドに登場した「スイッチバック・グラビティ・プレジャー・レールウェイ」が、現在のジェットコースターの原型とされています。

ちなみに「ジェットコースター」は和製英語で、英語では一般に「ローラーコースター」、イギリスでは「スイッチバック」と呼びます。フランスやイタリア、スペインでは、各国の言語で「ロシアの山」と呼ばれているのですが、今のロシアでは「アメリカの山」と呼ばれているそうです。

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