パーソナルファイナンスを学ぶ

vol.88 子育て世代の保険選び「収入保障保険」

お子さまの成長は心から嬉しいと思う反面、ちょっと寂しいなんて感じること場面もあるかもしれません。子育ての過程では、色々な家族のシーンが見られることでしょう。
一方で、子育て世代の皆さまに万一のことがあれば、家族の生活やその後の家計に影響を及ぼしてしまいます。子育て世代に必要とされる保障のなかでは、「死亡保障」は最も優先したい保障になります。万一に備える保険には、定期保険や終身保険、養老保険がありますが、収入保障保険もそのうちの一つになります。この収入保障保険は、特徴的なしくみがあり、子育て世代の保障選びに一役買っているようです。

◆子育て世代の「必要保障額」の考え方
例えば、万一のことが起きてのこされた家族の生活費や子どもの教育費などはどうしたらいいでしょうか。貯蓄で賄うには大き過ぎる金額だ…という方が多いのではないでしょうか。そこで、万一のときのために備えておきたい金額を「必要保障額」といいます。この必要保障額は、「必要となるお金」から「入ってくるお金」を差し引くと導き出すことができます。

・「必要となるお金」
これから必要となるお金のなかで、最も大きいのが家族の生活費になります。配偶者の年齢が若ければ若いほど余命までの年数が長いので必要な生活費を準備しなければなりません。また、子どもが独り立ちするまでの養育費もこの生活費に含まれます。そのほか、子どもの教育費は大学進学までの費用を見込んでおくと安心です。

・「入ってくるお金」
入ってくるお金には、公的年金から給付される遺族年金があります。加入している年金制度や遺族の状況によって給付の有無や内容が異なります。また、会社員であれば、会社から支給されるお金もあるかもしれません。一度、会社に問い合わせをしてみるといいでしょう。

・「必要保障額」
「支出」から「収入」を差し引いた金額が準備しておきたい「必要保障額」になります。プラスの場合はその金額がその時点で「不足する金額」になりますので、死亡保障で備える際の参考になるでしょう。もし、マイナスになれば、計算上は足りているということになります。また、必要保障額は、ライフステージごとに変化し、原則、家族の成長(経年)とともに減っていきます。

◆収入保障保険のしくみ
収入保障保険は、万一のときに、保険期間の満了まで年金を受け取れる保険です。受け取れる年金は年額や月額など保険商品によって異なります。年金を一括で受け取ることも可能ですが年金で受け取る場合の総額よりも少なくなります。

例えば、35歳で加入して、満期を65歳までにした場合に、40歳に万一のことが起きたら残り25年間にわたり保険金を受け取れることになります。また、最低保証期間を設定することもできるため、満期が65歳で64歳に万一のことが起きても、保証期間が5年間であれば、64歳から5年間は保険金を受け取ることができるというものです。収入保障保険の特徴は、加入当初には受け取る保険金の総額が最も多く、年々その金額が減っていきます。必要保障額も理論上は年々その額が減っていくため、そのしくみが収入保障保険と似ています。
つまり、収入保障保険は、必要保障額と似たカタチをした保険であるため、効率的に保障を備えることができます。また、保険料は定期保険に比べると割安になります。

想定外の出来事があって困るのはどの世代も同じです。しかし、特に子育て世代は何かとお金もかかる世代です。もしものときの経済的な不安をなくすためにも、生命保険は有効な方法の一つ。お子さまが晴れて独り立ちできる日まで、安心して過ごせるようにしたいですね。

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