パーソナルファイナンスを学ぶ

vol.90 “黄金比率”で増税にも揺るがない「強い家計づくり」

子育て中は何かと出費がかさみがちです。食費や日用品などの日常的な基本生活費をはじめ、家賃や住宅ローンの返済も支出しています。将来の増税などに備えて、「強い家計づくり」を考えてみましょう。試していただきたいのが「家計の視覚化」です。グラフにすることで家計を全体から見渡すことができるのでおすすめです!

◆“家計の視覚化”の考え方
家計の費目が支出全体に対してどれくらいの割合を占めているかを計算します。数値化することで、グッと家計の現状がリアルになっていきます。また、円グラフでも棒グラフでもいいので、エクセルなどのソフトを利用すると簡単に作成できます。そこで、視覚化したことをきっかけに、家計に合った支出割合も考えてみたいと思います。その割合が「黄金比率」です。

こちらは、ある子育て世帯の費目と支出を書き出した一例です。

<家計の1ヶ月の手取り収入が30万円の例>
住居費 90,000円(30%)
食費 60,000円(20%)
生活費 30,000円(10%)
保険 15,000円(5%)
こづかい 30,000円(10%)
貯蓄 30,000円(10%)
教育費 30,000円(10%)
予備費 15,000円(5%)

・住居費
このケースからわかるように、住居費は家計でも大きな割合を占めています。マンションであれば修繕積立金や管理費なども含めます。

・食費
外食も含みますから、つい増えてしまいがちな費目です。

・生活費
日用品や通信費なども含んでいます。家族全員がスマホを持つという家庭では膨れがちな費目になります。

・予備費
急な出費に備える大切な費目です。このケースでは年間18万円を予備費に計上していて、病院代や慶弔費、家電の買い替えの際にも活用できます。年にたまに登場するような固定資産税や自動車税などは、1ヶ月単位に割り算して費目に盛り込んでおくと、大きなモレがありません。

◆家計に合った黄金比率を考えよう
書き出した家計の費目と支出をグラフ化したものがこちらになります。
例に示した額は、あらかじめ支出のバランスを考慮していますが、黄金比率に「これが正解」というものがあるわけではありません。
家計の現状をよく把握して、改善できるところから見直すことで、バランスのとれた黄金比率に近づけることができます。

【黄金比率の例】

※参考:「あと100万円ムダを減らす!お金見直しバイブル(かんき出版)/たけやきみこ 著」

見直しの方法は、割合の大きいものから手をつけます。住居費は、支出の30%、食費は20%以内を目安にしてみましょう。住居費が30%を超えてしまうと家計自体に影響を及ぼすことが考えられ、マイホームを持ったのはいいけれど生活はキツキツという事態になっては本末転倒ですね。
食費の見直しには、例えば、毎日買物するのではなく、休日にまとめて1週間分を購入する方法を取り入れることも。この方法は実践されている家庭も多いのではないでしょうか。買ってきた食材をムダにしないように、使いやすく小分けにして冷凍しておくと、毎日の献立や弁当づくりに便利で、時短にもなります。
さらに、まとめ買いをして、「その週は家にある食材で調理する!」と決めておくことで、ついつい買いをしなくなり、ムダな出費を抑える効果も期待できます。また、ランチは外食派という場合は、食費から支出するのではなく、こづかいから支出するようにしておくと食費の抑制に効果があります。
そして、できる限りやっておきたいのが貯蓄です。貯蓄の割合は、このケースでは10%に留まっていますが、できれば20%を目指したいところ。しかし、教育費がかかるようになれば、教育費へ貯蓄する分から回すようになったり、ほかの費目を見直ししていくようになります。

給料前は何とか乗り切ってしまうと、給料当日はあの大変さも忘れがちに。家計を視覚化すると、見えていなかった消費傾向に気づけることもあります。大切な家計のお金を有意義に使うために、費目の比率を見直してわが家に合った黄金比率を見つけてみませんか?

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