パーソナルファイナンスを学ぶ

vol.92 人生100年時代に備えたい家計とは

近頃、人生100年時代という言葉が当たり前のように使われるようになりました。今の子どもたちが迎える50年後は、国立社会保障・人口問題研究によると日本の人口が約8800万人にまで減少すると予測されています。
働き手となる人口が減っていくと、国が社会保障制度を維持していくことも大変になっていきます。そうなると、生活の支えとなる収入が思うように増えないこともあるかもしれません。限りある収入の中で、どのように貯蓄を増やしていくか。今回はその工夫についてご紹介します。

◆変化に甘んじず、貯蓄の継続を
家計は、収入と支出、そして貯蓄から成り立っています。子育て世代は、お子様の成長とともに、支出もがどうしてもふえてしまいがちです。そこで、ライフイベントの変化に応じて、貯蓄をふやせるように、家計のやりくりに工夫をしてみましょう。

◆ローンなどの返済が終わるとき
車のローンやそのほか生活をするうえでローンを組んでいた場合、返済がそろそろ終わりそうだというときこそ、貯蓄をふやすチャンスです。その返済をしていた金額を、そのまま「貯蓄」へ移行してみましょう。

例えば、毎月1万円のローン返済額があったとします。来月でその返済が終わる予定であれば、再来月は、1万円分の余裕が家計に生まれますね。それまではただの支出でしたが、返済がなくなればその分を貯めておくことができます。せっかくの1万円を散財してしまわないように貯蓄のチャンスを逃さないでくださいね。

◆昇格や昇給したとき
会社に勤めていると、機会があれば昇給や昇格することもありますよね。やはり、給与がふえるというのは誰しも嬉しいことですね。たとえ驚くほどの昇給の金額ではなくても、その昇給を貯蓄へと移行してみましょう。

前述では「減る支出をそのまま貯蓄へ」という考え方をお伝えしましたが、ここでは、「ふえる分を貯蓄へ」という考え方になります。

例えば、今期は会社の業績が良く、冬のボーナスがいつもよりも12万円多かった、ということもあるかもしれません。その12万円をしっかり貯蓄しておけば、毎月1万円を1年間積み立てたことと同じ効果になります。せっかくのボーナスですから、好きなことにも使いたいものですが、子育て世代はまだまだこれからお金がかかりますので、貯められるときこそ、チャンスと捉えてみましょう。

◆100年生きるための家計管理方法を
これから10年、15年後に社会人となる子どもたちの生きる時代は、現在よりも、厳しい家計管理をしなければならないかもしれません。高度成長期のように働いただけ収入や貯えになっていく時代ではなく、家族や資産は自分で守っていかなければならない時代になります。そのような中で、家計に対するちょっとした考え方を工夫できることは、「生きるための知恵袋」とも言えそうですね。収入がふえなくても工夫をすることで貯蓄ができるような知恵袋を身に付けておくことで、もしも、失業しても、家計の考え方がわかっていれば、収入は減ってしまったとしても乗り切ることができるかもしれません。

金融商品の正しい知識を得ることも大切ですが、100年時代を迎えるためのたくましい家計づくりについて、何ができるか考えてみましょう。

x