パーソナルファイナンスを学ぶ

vol.93 わが家の電気どうしてる?浸透しつつある「電力小売自由化」

2016年4月1日以降に電気の小売業への参入が全面自由化されました。家庭でも電力会社や料金メニューを自由に選択できるようになり、3年が経とうとしています。また、電気に続いて2017年4月1日にはガスの小売全面自由化がスタートしています。
このように、ライフスタイルに合わせて、電気やガスの売り手やサービスを自由に選べるようになりました。ここでは、電気の小売全面自由化についておさらいしてみましょう。

◆そもそも、電力の小売全面自由化って何?
これまでは、ビルや工場など電気を多く使用するところは、小売事業者と電気料金を自由に交渉ができていました。一方で家庭向けの電気については、関東地方であれば東京電力というように、住むエリアで電力会社が決まっていました。
電気は、発電事業者がつくり、その電気を送配電事業者が運び、小売電気事業者が独占して電気を販売していましたので、一般家庭では、電気を選びたいと思っても電力会社の選択はできませんでした。2016年4月1日以降は、家庭向けの電気の小売業への新規参入が全面的に自由化され、一般家庭も含むすべての消費者が、既存の電力会社だけではなく、様々な事業者から電気を購入できるようになりました。
電気の全販売電力量に占める新電力のシェアは、2018年12月時点では家庭が利用する低圧分野は12.1%で、普及の進み方は堅調のようです。

◆電力会社を変える方法は意外に簡単
まだ、切り替え先の電力会社が決まっていなければ、「経済産業省 資源エネルギー庁サイト(※1)」を訪ねてみるとよいでしょう。国の登録を受けた会社が掲載されていますし、電気の供給エリアもここで確認できます。
※1 (参考)資源エネルギー庁ホームページ・登録小売電気事業者一覧
https://www.enecho.meti.go.jp/category/electricity_and_gas/electric/summary/retailers_list/

では、電力会社を切り替えたいと考えてはみたけれど、工事とか面倒そうだなと感じていませんか。じつは電力会社の切り替えは、意外にも簡単です。希望する電力会社のWEBサイトから申し込むとスムーズにできるでしょう。

◆親子で考える電力会社選び
今回のように電力の小売全面自由化は、私たちの生活スタイルに合わせて、電力会社や料金メニュー、そしてサービスなどを自由に選べるようになったことが大きなメリットです。

電力会社のほかにも、ガスや石油会社、通信会社、鉄道会社、商社に、ハウスメーカーなど幅広い企業が参入しています。そこで、「どんな企業が参入したのか」、「どんなメニューがあるか」、「料金はいくら安くなるのか」など、親子で探してみるのはいかがでしょうか。
例えば、省エネ発電中心のサービスなら、「ここの電気は環境にやさしい電気なんだ!」という意識も生まれて、環境を守るためにも電気を大切に使いたいと考えるようになるかもしれません。
また、あるサービスでは、電気の使い方を見える化にする診断もあり、グラフ化されたわが家の電気の使用状況を一目で見ることもできます。毎月の電気料金や季節によって消費する電気量の違いにも気づくことができそうです。
ガスや携帯電話とのセット割引の契約では、家計のちょっとした節約につながるかもしれません。さらに、使用量に応じて提携の各種ポイントが貯まる電気料金プランもあり、上手に電気を使って賢く貯めることも可能です。

今や、電気も自由に選ぶことができる時代になりました。遠くのふるさとで生まれた電気を買うこともできるかもしれません。また、家族構成から、在宅する時間帯やその時間数、家庭家電の使う方法など、その家庭のライフスタイルを考慮に入れてプランを探すことができる、まさにライフスタイルとのマッチングですね。
現在は子育て中心の生活スタイルでも、今後、子どもが巣立っていけば生活する人数も減っていきます。その世代と生活スタイルに合ったベストな選択ができるといいですね。

※経済産業省 資源エネルギー庁Webサイトの情報をもとに制作(2019年4月現在)

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